February 15th, 2012
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この四十代に対し、仕事やキャリアについて実によく考えているのが二十代の若者です。こういう仕事がしたい、こういうキャリアをつくりたいという明確な意思をもった人の割合は、他の年代に比べ二十代が群を抜いています。プロフェッショナル志向が強いのも、この世代の特徴です。
この背景に、彼らを取り巻く厳しい就職環境があることは想像に難くありません。
自分は何をやりたいのかとか、何のプロとして一生食べていくのかとか、そういうことを就職活動を通して問われ続けた結果、入社前から仕事観やキャリア観がある程度できあがっているのです。
ただし、これにも問題があります。学生のうちから内省を繰り返し、「自分のやりたいことはこれ」と仕事や人生の目標を決め、面接でもそんな自分の思いを目を輝かせながら語る「内省過剰キャリア派」というのは、入社後に、自分の考えるキャリア形成と直接結びつかないような仕事を与えられると、「これは私のやりたいことではない」「こんなことをやっていても時間の無駄だ」と感じ、途端にやる気を失ってしまいがちなのです。
また、食いっぱぐれる心配がなく、休みは十分あって、ワークライフバランスも実現できる職種でなければ嫌だというような「功利的キャリア派」というタイプも二十代にはしばしばみられます。でもそんな仕事はまずありませんから、いくらキャリア観が確立しているといっても中身がそれでは、社会に出て厳しい現実を突きつけられ、途方に暮れるのは避けられないでしょう。同じように、資格をひとつ取って一生それで食べていこうと考えている人も一緒です。
だいたい、職業経験もない状態で、自分の本当のやりたいことなどわかるはずがありません。それに、キャリアというのは目標を定め、そこから逆算して最短距離を行こうと思っても、決してうまくいくものではないのです。
"慶應MCC通信【てらこや】:プロフェッショナルの働き方 (via clione)