January 31st, 2012
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先ほども書きましたが、日本人に欠けているものの一つとして、非常に大きいものです。
日本では、「オキャクサマハカミサマデス」という言葉をどこかの商売人が安易に使ったせいか、お客さんなら何をしてもいい、と思ったり、お客さんにとって、店の従業員というのは下僕のようなもの、と思いこんでいる輩が少なくありません。
しかし、そもそも「お客様は神様です」というのは、商売人の心得であって、お客さん側の心得ではありません。「そんなん、同じことやん」と思うかもしれま
せんが、全く違うのです。簡単に言うと、実際にどれだけ偉い人だったとしても、自分でそれをカサに振るうのはみっともないことであることは、誰でも容易に
わかることでしょう。
また、従業員と顧客の立場は法的にも対等であり、レストランでいうと、ウェイターやコックは、決してお客さんの奴隷でも召
し使いでもなく、契約相手であり、取引相手です。商談がかみ合えなければ拒否しても良いのです。ただ、より多くの顧客をつかむ手段として、お店側が、「お
客様は神様です」という立場をとって、顧客満足を上げようとすることがあるだけのことです。
(※本来の「お客様は神様です」の意味は全く違うのですが、それは別項にて説明します。)
つまり、店の立場は、店が決める事であって、お客さんが決める事ではない、ということです。
こうした認識を持つことが、従業員に対するマナーであり、礼儀になります。
決して、従業員相手に必要以上に気遣えというわけではあ
りません。例えば、友人相手でも、恋人相手でも、どんなに打ち解けたとしても、「親しき仲にも礼儀あり」だし、ましてや初対面なら、一定の距離を持って接
するのが当然で、お互いを知って行くうちに、打ち解けて、踏みこむ領域が近づいて行くのです。
つまり、お店とお客さんの関係もそれと同じで、お
客さんといえども最初はお店に対して、人としての礼儀を守って接するのが、お客さんである以前に、「人」としてのあり方なのです。いきなりお店に入ってき
て、「俺は神様だ」という態度になったとしたら、それはお客さんである以前に、「人としてどうなのか?」、ということです。
西欧では、良いサービスを受けるために、良いお客であろう、とするのが常識となっています。それを、お店がお客さんを相手によって差別してい
るとか、傲慢なお店だとか感じる人もいるかも知れません。ただ、態度が悪いお客さんに対しては、従業員はぞんざいな扱いをしていい、という意味ではありま
せん。そのような従業員がダメ従業員なのは、西欧でも同じです。
これは、良いお客であれば、より以上のサービスを受けられるだろうことを期待し
てのことです。また、それ以前に、自分自身の「人」としてのプライドのためにも、自分の人間性を疑われないためにも、紳士・淑女である事を意識し、また紳
士・淑女だと思われたいという意識が強いのです。
日本でも、古来からお茶を飲むにしても「茶道」という文化があり、和食においても作法があり、西欧が「エレガント」「ジェントルマン」なら、日本には「雅」や、「わび・さび」の精神はありました。
決して従業員を大事にしろとかいうのではなく、あくまで自分自身のあり方として、従業員に対しても、良く思われたいという意識が、日本人には 欠けているような気がします。態度の悪い客を見て、一番不愉快に思うのは、従業員以上に周りのお客かもしれません。せっかくの良い雰囲気が、一人の態度の 悪いお客のために、ぶち壊されてしまうことだってあります。そういう意味でも、従業員に対する立ち振る舞いも、テーブルマナーの一つとして認識すべきで しょう。
"テーブルマナーの意義 (via uinyan)
(Source: petapeta)